サッカー日本代表が全日程を終えたAFCアジアカップ から考える


サッカー日本代表の2015年のアジアカップが終わりました。

結果はベスト8。

予選から、いいサッカーをしていただけに、
非常に残念でなりません。

ただ、現実、これが日本代表の現在の力(強さ)である、
ということも言えます。

ワールドカップのときより、いいサッカーをやっているという感じはしました。
ただ、勝ちきれなかった、ということは、
まだ足りないものがある、ということになります。

足りないもの。
それは何なのか。

おそらく、それは、技術的なもの、
というよりは、メンタル(精神的なもの)ということがいえると思います。

まず、サッカー日本代表の技術(ボールコントロール)については、
アジアでNo.1である、ということは、誰もが認めることでしょう。

データ分析会社『Opta』によると、
ヨルダン戦、120分の中で合計799本のパスがあり、
成功率が90.1%。
驚異的なパス成功率である。

また、予選は、失点0。

攻守にわたって、非常にレベルが高いことを示している。

ただし、勝てなかった。

それは、サッカーは、ボールの支配率を争う競技でもなく、
得点の少なさ、を争う競技でもない。
相手より多く得点を取ることができたか、を競う競技である。
つまり、サッカーは、試合が終わったときに得点が多いチームが、勝ち、
なのである。

では、なぜ、勝てなかったのか。

それは、メンタル(精神的なもの)にあると考えられる。

メンタル(精神的なもの)。
これは、いろいろな定義ができると思うが、
ここでは、「プレーの選択」、
という定義にしたい。

つまり、場面、場面での「プレーの選択」が、
まだ、世界のレベルには達していない、
向上させる必要がある、
といういうことである。

攻撃であれば、
パスなのか、シュートなのか。
ドリブルなのか、トラップなのか。
2タッチのか、1タッチなのか。

ディフェンスであれば、
ボールを取りにいくのか、いかないのか。
パスをつなぐのか、クリアするのか。
ヘディングするのか、しないのか。

こういった、場面、場面での「プレーの選択」が、
世界基準になっていないと思う。

では、どうやれば、「プレーの選択」を世界基準にすることができるか。

答えは、「世界基準のチームと対戦する」または、
「世界基準のプレーヤーになる」

話が少しずれるが、人は知っていることしか、認識することができない。
極端な話をすると、赤ちゃんは生まれる前は、何も認識することができない。
しかし、生まれて、目を開いて、物をみて、聞いて、
初めて、物や、音を認識する。
認識すると、これを見たら、こうやろう、
この音を聞いたら、笑おう、泣こう、
という感じで成長していく。
つまり、初めて目で見る、耳で聞くことによって、
次、どのように対応したらいいかを認識し、
行動するようになる。

サッカーも同じである。
「世界基準のチームと対戦する」ことで、
「世界基準のプレーの選択」を感じることができ、認識できる。

ワールドカップ後に日本代表選手よく口にしていた、
「世界との差」がこれにあたると思う。

近年、世界基準のチームと対戦する機会が徐々に増えてきていると思うので、
サッカー協会は、引き続きマッチメイクに努力して欲しい。

次に、「世界基準のプレーヤーになる」である。
これもワールドカップ後に選手がよく口にしていた、
「個の力」のことである。

前述したように、技術(ボールコントロール)の面では、
世界基準に近づきつつあると思う。

あとは、各選手がどれだけ、質の高い「選択」ができるようになるかが問われる。
世界のトップリーグでプレーするのは当たり前で、
後は、世界基準のチームでどれだけプレーし、
どれだけ結果を残せるか、が重要になってくる。

現在、世界のトップリーグというと、
リーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ、ブンデスリーガで、
世界基準のチームというと、バルサ、レアル、チェルシー、バイエルンなどである。
本田、長友がいるセリエAも昔は世界基準だったが、今は、リーグ自体のレベルが少し落ちているように感じる。

世界基準のチームで、日本人選手がプレーするようになるとき、
日本代表が世界基準になるときであろう。